2026.01.31
雨に濡れる花
湿度を含んだ空気のなかでは、
服は軽やかさよりも、落ち着きをまとって見えます。
肌に張りつくわけでもなく、
風を受けて揺れるわけでもない。
ただ、そこに“ある”という感覚。
このブラウスで表現したのはそんな静かな存在感。

縦に連なるフリルは、ただ甘さを足すためだけのものではなく、
布の表情に、奥行きを情緒を与えるために。
正面から見たときも、
意識が向かうのは細部ではなく、
色と線が重なって生まれる、曖昧な気配です。
首元に添えたフリルも、
装飾というより、余韻のようなもの。
輪郭を強調するのではなく、
表情をやわらかく滲ませるために存在しています。

リネンでありながらも乾いた印象になりすぎないように、ほのかな艶を意識して。
感じるのは色と湿度がまとわりつくようなぼんやりとした空気です。

フリルの線と、色のにじみ。
その重なりがつくる気配は、
可憐さと哀愁の混ざり合ったなんとも言い難い感覚として、
着る人のなかに残るはずです。

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